こべるん ~変化していく神戸~

再開発や超高層ビルの誕生によって変化していく神戸の街並みを追っています。

05« 2017 / 06 »07
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

神戸市が発表した将来のビジョンを検証1 

神戸市がこれまで数々の協議会や市民との交流、意見交換会の末、まとめつつある方向性を「神戸の都心の『未来の姿』(将来ビジョン) 基本的な考え方」を発表する事でその進捗状況をアピールしました。

また今回発表した内容は検討中のものであり、将来ビジョンの策定は平成27年度上半期内を予定としています。

上半期という事は今年9月までの猶予期間があるということになります。現市長の久元氏が当選してから早1年半。この都心の将来的ビジョン策定までに任期の半分を費やすことになります。無論、急いで進めれば良いものではありませんが、都心の再開発気運が高まり、市もその重い腰を上げて本格的に取り組む気になったのも周辺都市の再開発が進んで都市間競争において取り残されるかもしれないという危機感を抱き始めた矢先に、JRと阪急の駅ビル建替構想が浮上した事に端を発しています。

しかしその駅ビル構想浮上からもすでに2年が経過しましたが未だその具体的な構想概要は出てきていません。

その中での今回のビジョンの方向性発表ですが、正直な事を言えば、ほとんど何も新しい発表はありませんでしたし、現在実施中や完成目前のプロジェクトをその一部に加えた事は将来のビジョンの方向性を示すという主旨・目的から外れていた気もします。

都心の目指す方向性を示したパネルのみに焦点を当てて、少しずつ検証してみたいと思います。

歩いて楽しい街・回遊性の向上

1.jpg

「都心に神戸らしい景観を創りこみ、人を主役にした、歩いて楽しいまちを実現していきます。例えば、このパースのように、都心の主要な歩行者ルートに、神戸らしい佇まいとデザインを感じられる、歩く人の目線での景観を創っていきます。」

「神戸らしい景観」の定義が難しいところですが、港町である歴史的背景と街が山と海と密接している地理的条件から、洋風な街並みと自然を感じることができることが一つの定義と言えるでしょう。上のイメージは現状の海岸通により広い歩道を設け、フラワーロード同様に緑や花で溢れた街に仕立てたといったところでしょうか。

3.jpg

「車道と歩道の幅を変えていく、道路空間のリデザインという取組を行い、ベンチやカフェなどが備わった、歩行者優先の心地良い空間にしていきます。このような、高質な空間を楽しみながら、神戸らしいショッピングやグルメを楽しんでいただきたいと考えています。」

こちらは計画されている葺合南54 号線の再整備のイメージ図です。

ウォーターフロントや南京町という特殊エリアを除いて、今現在、神戸らしい景観を保有している代表的な場所は旧居留地や三宮中央通り周辺ではないかと思います。すでに神戸らしい場所はブラッシュアップを図り、またまだそうでないエリアは歩道の拡張やリニューアルと同時に建物の外観を含めてそういった景観に誘導していく必要があります。

箱モノが一地区に集積する都心ではなく、路面店が街の賑わいの要となっている神戸では街歩き+回遊性がキーワードである事は間違っていません。通りを華やかにして付加価値を上げ、通り沿いに新たな出店や再開発を促す起爆剤としてストリートリニューアルを計画的に進めるべきです。

2.jpg

「このような多くの人々が集まる、心地良い、にぎわい拠点をまちなかにつくりだし、上質なライフスタイルが送れるまちを目指します。」

大丸前スクランブル交差点付近から元町駅方面の鯉川筋の車線幅員の見直しと歩道の拡大を図るものと思われていたのですが、上のイメージを見る限り、更に大胆に完全に車の乗りれを禁止するプロムナード化も視野に入っているのでしょうか。欧米ではこうした開放的なショッピングストリートが新たに整備された新都心ではなく、中心市街地に多く見受けられます。日本でも考えてみればアーケード街に屋根がなければこれに近い形が実現できるとは思います。

街中に公園ではなくこうしたスクエアがあることは人の集いを促進する意味で重要な役割を果たします。

神戸の都心部は狭いエリアに旧居留地、南京町、北野、ウォーターフロント、センター街等、テーマパーク性を持った要素が凝縮されています。先日もかもめりあ前を歩いている際、観光客の方の1人が「なんかディズニーシーみたい」と言っているのを耳にしました。街全体をテーマパークとして捉えて各エリアのテーマ毎に活性化していくことが一つの道筋ではないかと思いました。その上で各ゾーン毎に統一性を図って調和を持たせることが必要であり、これがグランドデザインになるのではないかと思います。今回発表されたビジョンは全てが単発でバラバラ感が否めません。

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの経営陣に神戸市の外部顧問に就いて貰い、助言を求めるのも一案ではないでしょうか。


category: 企画物

2015/04/04 Sat. 15:03 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 5

go page top

この記事に対するコメント

僕は市長宛に、景観もわかりますが高層ビルの規制を緩和してください、とお願いメールしました

ひろチャソ #- | URL | 2015/04/05 Sun. 00:13 * edit *

最後のプロムナード化は正直難しいと思います。
歩道の拡張+車道の美装化+土日祝のみ歩行者天国にする
位なら実現可能だと思いますが・・・

一番手っ取り早い歩道拡幅策は背の低い棚木の撤去ですね。
下手に車道を削ると逆に渋滞が増えてしまいそうで・・・
やるならホコテンにして、一帯の車交通を一切締め出すくらいの思い切りは必要だと思います。

waraushi #KrjhbhPI | URL | 2015/04/05 Sun. 01:18 * edit *

USJに勝るには無料で入れるオリエンタルランド化しかないのか。
中華街の規模大きい版でしょうか。
市民の公共心がかなり試されます。

オーサンケ #- | URL | 2015/04/05 Sun. 12:58 * edit *

ひろチャソさん
ぜひ市長にはよく考えて貰いたいものです。

waraushiさん
難しい事だからこそ挑戦し甲斐があるのではないかと思います。大丸前交差点は流石に無理としても旧居留地内で車通りの少ない通りは結構あります。

オーサンケさん
大きく街をテーマパークとして捉えられれば活性化の方向が見えてくると思います。やみくもに綺麗にしても統一感が得られずちぐはぐになってしまいます。

しん@こべるん #- | URL | 2015/04/12 Sun. 11:19 * edit *

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |  | 2015/05/06 Wed. 00:34 * edit *

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://koberun.blog56.fc2.com/tb.php/742-ebd4b35d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top