こべるん ~変化していく神戸~

再開発や超高層ビルの誕生によって変化していく神戸の街並みを追っています。

08« 2017 / 09 »10
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

「えき≈まち空間」基本計画 素案 

koso01.jpg

先週、神戸市役所で行われた「第1回都心三宮再整備推進会議」。この会議はこれまでの抽象的で具体性のないコンセプトを語り合ったり、机上の空論的な論議ではなく、整備が決定しているバスターミナルビルの検討状況や三宮クロススクエアと命名された「えき≈まち空間」基本計画の素案の発表等、報告会としての位置付けが色濃いです。

三宮クロススクエアは三宮交差点を中心にフラワーロードの南北と中央幹線の東西をトランジットモール化する事業ですが、この歩行者空間を軸に6つの駅にまたがる動線や駅前広場を再編、新設し、交差点を囲むビル群や周辺の老朽化した再開発ビルの建て替えによって風格のある表玄関の景観形成を構築する壮大な構想です。また分散するバスターミナルも集約/再編し、三宮の抱える構造上の問題や課題の解決を一挙に試みます。

koso02.jpg

三宮交差点を象徴空間として整備する他、十字の各部分にコンセプトと整備目的を持たせるようです。

koso06.jpg

最も注目を集めるのがその整備方法とそれに要する期間です。段階的な整備を念頭に置いているという触れ込みでしたが、今回、計画を3段階に分けて進める案が提示されました。

第1段階としては以下が盛り込まれています。

①神戸阪急ビルの建て替え、阪急東口-JR西口コンコース再編、阪急-地下鉄連絡路再整備、阪急駅前広場の再整備
②JR三ノ宮駅ビルの建て替え、南側駅前広場の再編
③中央幹線の車線規制/歩道の拡大
④雲井通5丁目の再開発/第I期バスターミナルビル建設

意外だったのは中央幹線の幅員縮小から着手する点です。交通量から考えると、フラワーロードの南側から始めるもの思っていました。フラワーロードの交通規制は毎年の神戸まつりでも実績があるので、より進めやすいはずです。それでも中央幹線を先行させるのは、JRの新駅ビルが現在の駅前広場西側に建設される事や、沿道沿いの建物建て替えの促進、そして中央幹線を迂回する流れを全面通行規制前に予め作っておきたいという狙いがあるものと思われます。

koso07.jpg

第2段階としては以下が盛り込まれています。

①中央幹線の完全通行規制+JR三ノ宮駅南側駅前広場の再整備
②JR三ノ宮駅東改札口+駅前広場新設
③阪急神戸三宮駅西口南側駅前広場新設
④雲井通6丁目の再開発/第II期バスターミナルビル建設
⑤フラワーロードの車線規制/歩道の拡大

第1、第2段階の完了までに要する時間ですが、もしバスターミナルビルの整備を尺度に当てはめた場合、第1が7年後の2024年、第2が11年後の2028年といったところでしょうか。

koso03.jpg

全体的な整備概要は上記となります。東口及び北側の駅前広場新設や拡充には用地買収・取得が必要となるので、完全な完了時期を読むのは難しいですね。またフラワーロードを縦断するLRTやBRT等の新公共交通の整備時期もどの段階で着手すべきか。第2段階で三宮と新港地区を結ぶ線の部分開業まで漕ぎ着ければ、まずは上出来でしょうか。

koso04.jpg

クロススクエアを囲む4つ角ですが、高層部をセットバックさせたゲートタワービルを想定しているようです。少なくともJRの駅ビルとそごう本館跡地には高層ビルが建設される事は既定路線と考えて良いでしょう。神戸マルイのある三宮南西街区も高度利用が期待されます。敷地面積的に高層化が難しいのは交通センタービルですが、背後に立つ神戸阪急ビルのホテル階からの眺望を遮る事のないよう60m程度に高さを抑えたモダンクラシックな建物への建て替えが良いかもしれません。各建物の低層部はピロティを設け、建物内外の賑わいを連続させるような設計が求められるようです。

koso05.jpg

これらの構想が実現すると、三宮はまさに玄関口に相応しい風格と賑わいを手に入れる事になります。息の長いプロジェクトではありますが、いざ進み始めたら加速度的に進行していくような気もします。三宮の駅前再開発はさんセンタープラザの建て替えまで波及する模様で、そうなると三宮センター街の再編や三宮中央通りも含めた再開発が進行していく事になるでしょう。この三宮の動きに対抗する為、大丸を中心とした元町エリアの再開発も活発化する事も予想されます。今後10年〜20年に掛けて、神戸の中心商業地区は根本から作り変えられていく可能性が高まってきました。

frank17.jpg

この写真はドイツのフランクフルト市中心部です。ツァイルと呼ばれる車の乗り入れが規制されているショッピングプロムナードです。三宮クロススクエアのイメージはこんな感じになるという事でしょうか。30年ではなく、遅くとも駅南側のトランジットモール化は10年で完成されるべきです。

category: 三宮再整備

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2017/08/02 Wed. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 20

go page top

神戸市庁舎2・3号館の建て替えに関するご意見募集 

2gokan04.jpg

当ブログ読者のkenkenboboさんからのご提案で、現在、懇話会が立ち上げられて計画の概要が検討されている神戸市庁舎2、3号館の建て替えについて、読者の皆さんのご意見を募集したいと思います。

懇話会は有識者を集めてこれまで3回実施され、議事録が公開されています。この議論の中味を見ても、正直な話、有効な具体案はほとんど語られていません。次回第4回がまさに来週開かれる予定です。

http://www.city.kobe.lg.jp/information/committee/finances/arikata/index.html

久元市長は少なくとも2号館跡には1号館と同規模の床面積が必要という考えを示しましたが、これに対して懇話会の委員はツインタワーは圧迫感が出るから、現在の建物と同規模で考えるべきや(悲願の国による特定都市指定によって容積率等の規制緩和や補助が期待できるにも関わらず)、市庁舎の建て替えの議論に対して路地裏の魅力を語ったり、ナレッジキャピタルの導入(すでに阪急ビルで産学連携施設を計画している他、バスターミナルビルにも類似の構想案が提案されている)等、首を傾げたくなる発言が多く、委員の資質への疑問や不勉強、不用意が目につきます。

3gokan.jpg

この懇話会で協議された結果に基づいて、建て替え計画の概要が決められるとは思いませんが、我々の意見が一定の抑止力になる事を期待したいと思います。

当ブログコメント欄に自由に意見を書いて頂きたいと思いますが、懇話会の協議内容に対して、このブログにてまとめられる意見である以上、「建て替え」が前提であり、公園や広場にするという意見は予めご遠慮頂きたいと思います。

私の個人的な案はすでに当ブログで何度か述べていますが、更に以下にまとめてみました(実現可否や予算は度外視しています)。

2号館低層部:

-低層部の建物内外を緑化して、まるで植物園のような空間に(外観の参考はアクロス福岡。全体像の参考は東京・豊島区のとしまエコミューゼタウン)。駅方面から見ると、低層部が緑の山に覆われている高層ビルが立っているという風に見え、インパクト大。

-内部も木々が生い茂り、泉が流れている吹抜け空間の中に夜まで営業しているレストランやカフェ、イベントゾーン、ベンチャー企業向けのスタートアップオフィス、公共センターと中央区役所機能の一部、そして中高層階に入るホテルのロビー。吹抜けは高層階まで広げ、開放感を演出(イメージはシンガポールのマリーナベイサンズの低層部)。従って昼夜問わず、市民や観光客等の人の出入りがあって賑わいが生まれる。

-低層部の構造は1号館と一体化して、床面積を広げる他、東遊園地への動線を確保。

2号館中高層部: 外資系ハイグレードホテル

2号館高層部: 大倉山の中央図書館を移転。数フロアを使って日本一高い場所にある図書館に。

3号館: 勤労会館の機能と残りの中央区役所及び2号館の市庁舎機能。

皆さんのご意見もお待ちしています。

category: 三宮再整備

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2017/05/13 Sat. 17:06 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 31

go page top

JR西日本来島社長会見と阪急阪神HDの杉山新社長就任 

terminalbiru002.jpg

新年度を迎え、各企業の代表者が抱負を示す記者会見が行われました。三宮ターミナルビルの年度内営業終了を決定したJR西日本の来島社長も先月19日に会見を開きました。JR西が公式ホームページに掲載した会見内容には三宮ターミナルビル建て替えについて触れられてはいませんでしたが、産経新聞は独自に会見中に確認したのか同社長が同ビルについて「三ノ宮駅から元町まで中心エリアは広域に及んでいる。駅周辺のニーズが何なのかという観点で決めていくべきだ」と述べたと報じています。

terminalbiru001.jpg

JR西は2013年3月に発表した5ヶ年中期計画において、JR三ノ宮駅の再開発計画については2018年度から計画を具体化するスケジュールを示していました。年度内のターミナルビル閉館はこのスケジュールに忠実に沿ったものとなります。来島社長が示した都心の広域的な観点から捉えた駅前地区のニーズとは一体何でしょうか。

terminalbiru004.jpg

神戸都心の活性化から考えると、今後の再開発によって三宮駅前地区に大型商業・業務施設が集中し、都心軸が現在よりもフラワーロードの東に移動する事が予測されます。ただ神戸の都心域の人の流れは東から西に向かって流れる傾向にあります。この流れが再開発によって大きく変わってまうのかどうか。再開発の方向性としては東側にも人が流れるようにしつつも、やはり駅前地区が今まで以上に強力な吸引ポンプ機能を持ち、広域から駅前地区に人を多く集め、一定時間の滞留後に西に向かって強く吐き出すという形が理想です。

新駅ビル内の商業施設としての魅力をまずは規模や誘致テナントの有望性によってカバーしつつ(ルクアにはすでに一定のブランド力が構築されたとは思いますが)、高層部に新設するホテルは「温泉」というキラーコンテツを活用して話題性や快適性を提供。これらに加えて、駅としての交通・公共・交流拠点性を大幅に向上させる必要性があります。周辺施設、地下通路、各鉄道会社の駅との連絡と回遊性を最大限に高め、玄関口としての機能も強化しなければなりません。

計画の概要は年度内には発表される見通しです。来春より具体的な計画が動き出すと見てよいでしょう。神戸市も6月末に再開発構想を具体化する基本計画の素案を策定し、こちらも年度中に計画を公表する予定とのことです。

sannomiyaekikonai01.jpg

駅ビル計画の検討が進む中で、JR西日本は同時にJR神戸線の都心域内高架駅及び架線の耐震改修工事も進めています。JR三ノ宮駅のコンコースは現在、どこもかしこも天井耐震工事を進めるための作業床を支える鉄骨の柱で埋め尽くされています。これによってただでさえラッシュ時にはスペース的に限界だった構内は人が溢れかえり、通行は困難を極めています。

sannomiyaekikonai02.jpg

この耐震改修がすでに完了したプラットホームとコンコースを結ぶ階段・エスカレーター付近は天井パネルの美装化やLED照明への設備更新が行われて、明るく綺麗になりました。コンコース内の天井も改修完了後には美しく生まれ変わって欲しいと思います。加えて案内表示類の更新も進め、リニューアルの終わったJR大阪駅や新大阪駅のように洗練されたコンコースに生まれ変わらせて欲しいのですが、注文を付けるとすれば、JR金沢駅のように街のコンセプトを反映するようなリニューアルを施して欲しいですね。

みどりの窓口も規模が小さ過ぎて、人の列が構内まではみ出している事があり、これがまた通行の妨げとなります。待ち合わせをしている人も多く、やはり駅ビル建て替え時には合わせてコンコースの拡張が必須かと思われます。コンコース内の店舗スペースを縮小して、オープンスペースを増やし、新駅ビルに構築する交流拠点と連携させます。

hankyu219.jpg

阪急阪神ホールディングスについては経営陣の世代交代が行われます。角現社長が会長に就き、杉山副社長が新社長に就任します。6月の株主総会にて正式に決定される模様です。神戸にとっての角氏は神戸阪急ビル東館の建て替えを決定した功労者です。杉山氏は神戸電鉄社長を務めていた経歴もあって、これからの神戸にとってもメリットが多い人事になるのではないかと思われます。

sogo-hankyu17.jpg

阪急にとっての三宮の位置付けはそごう神戸店の譲渡によって大きく変わったのではないかと思われます。かつては梅田に並ぶ阪急のターミナルとして大きな役割を果たしていた三宮は震災以降、急速に魅力が褪せてしまい、代わりに西宮北口の台頭によって一時は乗降客数の逆転も起こりました。阪急も西宮北口に大きな投資を行い、今や同駅周辺は関西屈指の人気スポットに成長しました。神戸阪急の撤退も手伝って、神戸から阪急の存在はより小さくなっていきました。潮目が変わり始めたのはJRの駅ビル建て替えの検討が開始され、温泉掘削や神戸地下街株の取得等、再開発に向けての準備を具体的に進め始めたあたりでしょうか。鉄道各社が非鉄道事業へのシフトを強め始めた時代背景も手伝っています。阪急にとっても西宮の再開発、阪急梅田本店の建て替え、博多阪急の出店等、一連の大型プロジェクトが完了し、次の非鉄道大型投資先として残されているのは三宮のみとなりました。長期に渡って暫定利用を続けてきた神戸阪急ビル東館の建て替えを決定。工事着手とほぼ同時のタイミングで振って湧いたそごう神戸店の譲渡は阪急にとっては渡りに船だったのでしょう。三宮が再び梅田と共に阪急ターミナルの双璧となる基盤が揃います。これに神戸市営地下鉄山手線の乗り入れが実現すれば、阪急にとっての三宮の重要性は揺るぎ無いものになるでしょう。

今年10月のそごう神戸店の譲渡完了後も当面は屋号の変更は行わない方針であると神戸新聞が報じています。変更時期については今後の検討課題とするようです。やはりベストの変更タイミングは建て替え時ではないかと思います。建て替えの開始時期は恐らく梅田の大阪神ビル、新阪急ビルの建て替え完了後。

新社長となる杉山氏も会見時には三宮の再開発に強い意欲を示したようです。

terminalbiru003.jpg

この景色も10年後には大きく変わっている事でしょう。少なくとも3棟の高層ビルが聳えているはずです。三宮クロススクエア構想やLRTはどこまで実現はしているでしょうか。

category: 三宮再整備

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2017/05/08 Mon. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 6

go page top

東遊園地芝生化実験広場改修工事 

higashiyuenchi45.jpg

ダメージを受けて消滅した芝の養生が行わていた東遊園地ですが、このGW期間から神戸まつりの行われる月末まで全面開放が行われています。

higashiyuenchi46.jpg

芝の葉が擦り切れて再び完全に砂利のグラウンド化したかに見えましたが、根はしっかりと保たれていたようで、緑の絨毯が復活しました。

higashiyuenchi47.jpg

部分的にはほぼ完全復活しており、ふかふかの緑の絨毯を再び楽しめることができるようになりました。

hji.jpg

ただ部位によってはまだら模様の汚い再生に留まっている場所もあります。今回の芝生化実験では芝の種類や保護方法を組み合わせたパターン化を試しているので、再生状況の検証によって、どの組み合わせが最も耐性・耐久力や再生力があるのかを見極めることができる筈です。最終的には最も適した組み合わせの芝を全面に適用する事になるのでしょう。

higashiyuenchi42.jpg

芝生化と飲食店の誘致によって公園の魅力向上と集客性アップを図って成功したのが大阪・天王寺の「てんしば」ですが、これに倣って公園のリニューアルがブーム化しそうな気配です。改修を終えて全面開放されたメリケンパークもその一例です。

higashiyuenchi44.jpg

やっぱり緑の絨毯と背後に広がるビル群の風景は見ていて心が安らぎます。都会の中の緑はやはり貴重です。

higashiyuenchi43.jpg

その昔(約30年ほど前ですが)、TVアニメ「シティーハンター2」のエンディングソングであるTMネットワークが歌う「Still Love Her」に載せて流される芝生の広がる新宿御苑とその背後にそびえる東京・西新宿の超高層ビル群や新宿中央公園越しに見る同ビル群の夜景の映像がとても印象的でした。この映像によって超高層ビルに興味を持ち始めたという方の声をこれまで何度も聞きます。

興味のある方はこちらをどうぞ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13298717

higashiyuenchi41.jpg

新宿程の規模はありませんが、神戸の高層ビル群と芝の組み合わせもなかなか良い感じではないかと思います。

category: 三宮再整備

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2017/05/05 Fri. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 2

go page top