こべるん ~変化していく神戸~

再開発や超高層ビルの誕生によって変化していく神戸の街並みを追っています。

03« 2017 / 04 »05
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

三宮駅周辺の中・長距離バス乗降場の集約にかかる基本計画アドバイザー募集の結果公表 

bustasannomiya01.jpg

神戸市が雲井通5-6丁目で計画しているバスターミナルを併設した再開発ビルプロジェクトに関し、昨年より基本計画策定未に向けて民間アドバイザーを公募していました。3月11日には応募者による提案会を実施。2案が提示され、双方ともツインタワー案だった事まで把握していましたが、その詳細までは定かではありませんでした。市からの発表を期待しつつも現段階での公表はないだろうと諦めていました。しかし良い意味でその期待が裏切られました!

http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2017/03/20170328162001.html
神戸市発表資料

2つの案は各々、蒼々たる企業連合によって作成、提案されました。今回の参加企業によってこの再開発プロジェクトの注目度の高さを表した形です。

bsutasannomiya-05.jpg

より高得点の332点をマークしたのは三菱地所が中心となって三菱倉庫、神鋼不動産、大林組の4社グループから提出された計画案。

bustasannomiya-07.jpg

こちらの案は再開発ビル1階部分に東西方向のバスターミナルを配置して、既存のミント神戸内のターミナルと連動。最終的にL字型に連結された高さ60mの低層部には商業と公益施設を配置。屋上は緑化して巨大な庭園とし、高層棟はI期街区にオフィスとホテル、II期街区には中長期滞在利用を目的としたサービスアパートメントというツインタワー構成。

bustasannomiya-12.jpg

バスターミナルはミント神戸の既存ターミナルを降車専用、新設ターミナルを乗車専用と目的別に分けてターミナル全体を再構築し、シームレスな通行体系を実現。新ターミナルは東西と南に出入口を設けて交通渋滞の緩和を図っています。また2期に渡る整備計画に対応する為、I期地区の整備からII期への完成型へと段階開発をしっかりと考慮しています。

bustasannomiya-04.jpg

またJR三ノ宮駅の新改札口の開設やまち=えきの基本コンセプト等、周辺地区の開発構想もしっかりと取り込み、シンボリックでダイナミックな駅前空間の構築を想定。駅の西側に偏りがちな風格ある空間創出を東側にも確保。

bustasannomiya-06.jpg

駅前空間に神戸の中枢機能を担えるような複合機能を持たせ、まるで神戸版グランフロントのようなてんこ盛りの計画となっています。景観条例への配慮から建物の最高高さは165mに制限し、高層棟の東西幅も40mとしている点も高評価に繋がったと思われます。

bustasannomiya-10.jpg

次点案は森ビル都市企画が代表となり、アールアイエー、竹中工務店、関電、野村、東急の各不動産会社、アベストコーポレーション、そして神戸ポートピアホテルが名を連ねる企業連合が提出。こちらもバスターミナル機能を1階に配し、低層部に文化・芸術施設や生活利便性の向上をメインとした商業施設、二つの高層棟にはI期棟にホテルや居住施設、II期棟にオフィス、ホテル、居住施設といった構成としています。

bustasannomiya-11.jpg

バスターミナル機能としては、乗降場を中央に設けたアイランド型で、市が公開したイメージパースのように2階に待合を設けて歩車分離を図った形です。

個人的にも今回の提案は三菱地所グループの圧勝だと思います。造り込みと研究度合いの高さ、具体性、資料の完成度が際立ちます。対して森ビル都市企画グループがまとめた案は正直、あの森ビルのグループ会社が絡んだ割には造り込みが浅く、ぼんやりとしたイメージです。神戸の再開発に森ビルが興味を示している事は率直に喜ばしいのですが、この場所に居住施設や生活利便施設の導入を押している点は、三宮の都心としての活力アップをどこまで考慮しているのだろうかと考えてしまいます。旭通4丁目開発のグレードアップ版にバスターミナル機能が付属しているだけでは、この地区限定の活性化に繋がっても神戸全体の底上げにはなりません。勿論、オフィス床の大量供給は消化が難しい事は大阪でさえもグランフロントや阪急オフィスタワーの開業時には苦戦を強いられた事から明白です。事業の採算性の検討も必要でしょう。しかし一等地であればグランフロント同様に時間を掛けてでも床を消費し、最終的には神戸の拠点性アップに繋がるはずです。特に今回のようなプロポーザルであれば、夢を見させてほしいです(更により1等地であるJR駅ビルやそごう神戸店の建て替えによって考えられるオフィス床の供給過剰を加味しているのかもしれませんが)。

三菱地所グループ案は見ているだけでもワクワクします。ぜひとも具現化して欲しいですね。今回の提案はあくまでもアドバイザー案であり、このまま採用する訳ではありません。神戸市は今回の基本計画アドバイザーのノウハウを取り入れながら、新バスターミナル整備の基本計画案を、今年度中を目標に取りまとめる予定です。両案の優れた部分を取り込み、年度内に決定して欲しいと思います。

category: 三宮バスターミナル計画

thread: 神戸 - janre: 地域情報

2017/03/29 Wed. 06:00 [edit]   トラックバック: 0 | コメント: 14

go page top